アレルギーについて
アレルギーは以下のように分類されます
- I型:気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、食物アレルギー 等
- II型:溶血性貧血、慢性甲状腺炎 等
- III型:関節リウマチ、ループス腎炎(SLE) 等
- IV型:アレルギー性接触皮膚炎、過敏性肺炎 等
アレルギー物質の存在自体が直ちに問題になるわけではありませんが、重篤なアレルギー反応が生じた場合は生死に関わる場合もあります。アレルギーに対しては適切な管理が重要です。
気管支喘息
原因
- 気道の慢性炎症、気道過敏性の亢進、可逆性の気道狭窄
症状
- 繰り返し起こる咳・喘鳴・呼吸困難
- 喘息発作は夜間や早朝に多い
- 季節性(花粉症の時期等)と通年性の場合がある
検査
- 呼吸機能検査
- 血液検査
- 喀痰検査
- アレルギー検査
治療
- コントロール目的(重症度に応じた薬物治療)
副腎皮質ステロイド吸入薬長時間作用性β刺激薬テオフィリンロイコトリエン拮抗薬その他抗アレルギー薬抗IgE抗体
- 発作時(発作強度に応じた薬物治療)
小発作時:β2刺激薬、テオフィリン中~大発作時:β2刺激薬、ステロイド、アミノフィリン、酸素、アドレナリン重篤時:人工呼吸
注意1
いわゆる「かぜ」の症状が消失後、咳のみが残存し、期間が経過することがあります。「咳喘息」と呼ばれるもので、放置すると気管支喘息に進行する場合があります。適切な管理により軽快する人も多いので、咳や痰が長引いて収まらない場合は、早めに受診しましょう。注意2
ステロイドについて「怖い薬じゃないか?」との質問を受けることがあります。ステロイドは適切に使用すれば安全であるケースが大半です。ステロイドを使用せず、病状が悪化する方がはるかに危険です。