慢性腎臓病(CKD)
CKDとは、慢性腎臓病のことを言います。定義は以下の通りです。
- 蛋白尿等腎臓の障害が明らかである
- GFR(糸球体濾過量)が60以下である
- 上記①、②のいずれか又は両方が最低3ヵ月持続していること
CKDの疑い対象となる人
- 浮腫(むくみ)がある人
- 尿の出が悪い人、出ない人
- 血尿を指摘された人
- 蛋白尿を指摘された人
- 尿中に細菌等を指摘された人
- 血液検査で腎臓の異常を指摘された人
浮腫を生じる腎臓病
- 急性糸球体腎炎
- 急性・慢性腎不全
- ネフローゼ症候群
排尿異常の場合に疑われる病気
- ネフローゼ症候群
- 尿路感染症
- 尿閉(尿路結石、前立腺肥大症、がん など)
血尿が存在する場合に疑われる病気
- 尿路上皮癌
- 腎臓癌
- 前立腺肥大症
- 糸球体疾患
- 尿路結石
- 尿路感染症
蛋白尿の異常
- 腎臓および前後(腎前性、腎性、腎後性)の異常
- 生理的なもの
腎臓病が確定した場合の治療法
- 食事制限
- 生活習慣の改善(運動、喫煙、飲酒 など)
- 持病の治療(高血圧、糖尿病、高コレステロール、高尿酸)
- 合併症の治療(貧血、骨・ミネラル代謝異常)
- 尿毒症毒素に対する治療
- CKDの原因に対する治療
CKDの恐ろしい点
- 自覚症状に乏しく、早期発見が困難
- 根本的な対策が乏しい
- 生命予後に重大な影響を及ぼす
- 合併症の治療が適正になされない場合もある