当院のED治療方針
EDは、人によりその背景は異なります。また、合併症等のリスクも人により異なります。 当院では「薬」を処方するのみではなく、背景や合併症の評価を綿密に行い、慢性疾患の診断・治療も含め、あらゆる角度からEDの根本的な原因究明とそれに対する適切な治療を行い、皆様の健康管理につなげていきたいと考えています。 当院の診療・診断・治療の方針を何卒ご理解ください。
EDの分類
○器質性:身体の外傷や疾患によって引き起こされるものです
- 血管性(動脈性 海綿体性 混合性)
- 神経性
- 解剖性
- 内分泌性
○心因性:いわゆる、ストレスなど精神に加えられた負荷によって引き起こされるものです
ED患者数
- 世界:1億5,200万人
- 日本:1,130万人
EDの危険因子
- 喫煙
- 高血圧
- 糖尿病
- 肥満、運動不足
- うつ病
- 下部尿路症候群、前立腺肥大症、前立腺癌
- 慢性腎臓病(CKD)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 神経疾患
- 不妊、性腺機能低下
EDの予後
EDは心血管障害(心筋梗塞、動脈閉塞性疾患等)の前兆と考えられます。EDは全身の血管内皮障害の一つであり、その点では高血圧、糖尿病等と同等のリスクがあります。
EDの検査
- 身体所見(身長、体重、血圧、脈拍、陰茎、精巣、前立腺)
- 血液検査(内臓、血統、コレステロール、ホルモン等)
- 勃起反応のテストなど
EDの治療
- 生活改善
- リスクファクターである原疾患の治療
- PDE5阻害剤(シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル)
- テストステロン補充
- 陰圧式勃起補助具
- 陰茎海綿体注射
- 手術(陰茎プロステーシス)
- その他投薬